クレーン現象ってなに?? クレーン現象について解説!!

クレーン現象とは

クレーン現象とは、子どもが自分の要求を表現するときに指さし、言葉で伝えるのではなく、大人の手を持って誘導して、指さし、触らせることで要求を表現する現象のことです。

その他「クレーン行動」「クレーン反応」等と呼ぶことがあります。

クレーン現象はASD(自閉スペクトラム症)のある子どもにみられる現象の一つとして挙げられていますが、子どもにクレーン現象がみられることが、ASD(自閉スペクトラム症)というわけではありません。クレーン現象は、言葉を習得する前段階の時期に、子どもが用いる表現手段の一つであると考えられています。

(自閉スペクトラム障害(ASD)とは、コミュニケーションや対人関係の障害、特定の物事への強いこだわりや反復的な行動などの特徴を示す発達障害です。 症状は人によって程度や現れ方が異なります。 また、年齢や環境によっても変化することがあります。 自閉症スペクトラム障害の診断は、発達検査や心理検査などによって行われます。 早期に発見・対応することで、適切な支援を受けながら社会生活を送ることができるようになります。)

ASDについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

クレーン現象は言葉の習得に重要な役割を果たす

子どもが指さしや言葉を使わずにクレーン現象のような行動をとると、心配になる親御様もいるかもしれませんが、クレーン現象は、子どもが自分の持つツールの一つとして、自分の要求を相手に伝えています。クレーン現象は、生後10ヶ月頃からみられると言われていますが、すべての子どもにみられるわけではありません。
クレーン現象は言葉やジェスチャー等、自分の意思を表現する力が発達してくると徐々に減ってくるとされています。

クレーン現象による子どもの意思表示を受け止めるときのポイントは、行動を起こすまで待つようなことは避けることです。クレーン現象の行動により、「伝わったよ」という大人の意思を子どもに示すことが大切です。大人の肯定的な態度により、子どもと大人の間に信頼関係が形成され、気持ちの安定が図られます。このことは子どもの言葉の習得において重要な役割を果たします。

クレーン現象に対する対応方法

1歳前後から3歳頃までは、子どもが言葉を習得していく時期だとされています。
クレーン現象の有無にかかわらず、この時期には、周囲の大人の以下のような関わりが子どもの言葉の獲得に役に立つと考えられています。
ただし個人差が大きいため、子どもの様子に応じた対応をおこなうことが必要です。

□ 話しかける

大人が子どもに話しかけることで子どもの言葉の発達に良い影響を与えると言われています。子どもが注意を向けているうちに話しかけることが効果的だと考えられています。
たとえば製作をしている時に、上手に出来たね、キレイに塗れているねと肯定的な言葉をかけることで、子どもの「伝えたい」という気持ちが成長します。


□ 絵本を読み聞かせる

絵本の読み聞かせは、語彙力、感動する心、想像力など、文字に関心を持つことなどにつながると言われています。
読み聞かせるときは、指さしし、登場人物の名前などを言ったり、言葉を教えながら子ども自身になじみのあるものと結び付けたり、一緒に歌を歌ったりして、子どもが言葉に関心を持つようにお話してみましょう。そして、楽しい時間にすることも大切です。

□ ものまね

子どもは身近な大人の動作を見てどの動作を、どの場面で使うのか、またこの言葉を、この動作と組み合わせるのかなどということを学んでいきます。大人が誰かに「バイバイ」と言いながら手を振っているところを見て、子どもも同じ相手に「バイバイ」をする場合、大人の動作をまねることから、さよならの場面では、バイバイをするということを覚えていくと言われています。

まとめ

クレーン現象が見られたときは、まずは子どもの要求を理解し応えてあげることが大切です。また、言葉で伝えられるようにコミュニケーションを積極的にとりましょう。
子どもが言葉で伝えられるようになると、クレーン現象は自然と消えていきます。
どうしても心配な場合は、定期健診やかかりつけ医に相談してみましょう。
1歳から3歳頃の乳幼児期にクレーン現象が見られることは珍しくありません。
クレーン現象は、お子さまがコミュニケーションをしたいと思っている証拠です。
お子さまの要求を理解して、応えてあげることでコミュニケーション能力を育むことができます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA