発達障害における運動発達について

「うちの子歩くときにグラグラしているな」「他の子より、身体動かすのがぎこちないな」と感じたことはありますか?運動発達は、生まれた時から始まっています。今回は運動機能の発達に焦点を当てていきたいと思います。

目次

運動発達について

・全体的な運動発達の特徴
新生児期より正常発達をたどることができます。12ヶ月~13ヶ月で歩行を獲得することができます。
また、スムーズな動きをすることができるようになる。

・新生児期(生後28日未満)
頭をコントロールする事ができない為、どちらか一方を向いている。腕や足を曲げた姿勢でいることが
多い。うつ伏せの姿勢で、一瞬首をあげて向きを変えることができる。

・乳児期(出生後~18ヶ月)
3~4ヶ月で首が座り、仰向けから横向きの動きがみられます。6~7ヶ月で頭の動きを完全にコントロールすることができ、仰向けの姿勢からうつ伏せの姿勢に寝返りが完全にできるようになります。また、手をついて座らせると腕で支えながらすわることができます。7~8ヶ月頃にうつ伏せのまま移動したり、身体を持ち上げて来てハイハイが出来るようになります。この頃に家の中を自由に移動するようになります。また、この頃に手で支えなくても一人で座ることができます。8~9ヶ月頃に家具などにつかまって立つことができるようになります。また、自身の力で寝た状態から座ることができるようになります。10~11ヶ月で、つかまりながら歩くことが可能になります。また、両手を支えることで、前に歩くこともできるようになります。12ヶ月で支えなしで立つことができるようになります。また、前の方に倒れこむように、歩くことができるようになります。

・幼児前期(18~36ヶ月)
この頃では、自由に歩くことができるようになります。また、手を下げた状態でも歩行が可能となります。また、前にボールを蹴ったり階段を上ることができるようになります。片足立ちもできるようになってきて、2~3秒姿勢をたもつことができます。

・幼児前期後期(36~72ヶ月)
腕をしっかりと振ったりするなど、段々と成人を変わらないような歩行にっていきます。7歳頃まで歩行は改善を続け就学時は、しっかりと歩けるようになります。また、ケンケンやスキップなどの動きが出来るようになっていきます。

発達障害における運動発達について

・全体的な運動発達の特徴
運動発達が遅くなってしまう為、歩行が可能になるまでに時間がかかる可能性があります。全身の筋肉が柔らかくなってしまう事や、協調運動が難しくなりスムーズな運動が、他のお子様に比べてぎこちなくなってしまいます。また、特徴的な運動パターン(寝たままの移動、足を広げた状態での起き上がり等)が出現し発達していきます。

・新生児期(生後28日未満)
全身の筋肉が柔らかくなり、関節の動かす範囲が広くなるため、全体的に身体が柔らかくなります。過剰に股関節を広げた姿勢になる特徴があります。普段寝ていることが多く、不満を訴えることが少ないです。おとなしい子と感じることが多いです。その為、抱っこ等の感覚や自ら身体を動かす機会が少なくなる為、首が座ったり寝返りなどの運動発達の獲得が遅れてしまいます。

・乳児期(出生後~18ヶ月)
うつ伏せや抱っこを好まない。仰向けのまま移動したりしまう。他の人に手伝ってもらい座らせれば、座ることができます。ただし、自ら寝た状態から座ったり、逆に座った状態から寝ることが難しくなります。うつ伏せの状態から足を広げた状態で起き上がり、座ったまま移動する行動が出てきます。立たせようとしても脚をあげてしまい、なかなか自ら立ち上がる事が難しいです。

・幼児前期(18ヶ月~36ヶ月)
背中をつけたままの移動や座ったままの移動、寝返りの連続で移動することがあります。姿勢を維持することが難しく、また固定された姿勢を好まないです。また、抱っこやおんぶ、椅子に座らせても身体が柔らかく抜けだしてしまう時があります。立つときにバランスの悪さを補うため、膝を伸ばし足を開いて立ちます。また偏平足(土踏まずがない状態)になったりします。支えてもらって立つことはできるが、自ら立ち上がったり、自力でのつかまり立ち、前後左右に動くことは苦手とします。

・幼児後期(36ヶ月~72ヶ月)
身体がスムーズに動かせなかったり、身体全体のバランスが低下しているため、足を開いた歩行になります。腕をあげた状態での歩き方となり、転びやすかったり、上手に走れなかったりする事が特徴となります。

・就学以降(72ヶ月以降)
ボールを蹴ることができない。平均台が渡れない。縄跳びができないなど運動の問題ができない。また、学校で整列ができなかったり、椅子に座っていることができない等、周りの状況や課題を把握して行動することが苦手となります。情動的行動が目立つようになります。

総括


今回は、子どもの運動発達についてのお話でした。お子様によって運動の発達は様々なので少し前後する事はありますが、基本的には、正常発達と分類される段階を辿っていきます。運動発達することで、色々な場所へ行ったり、他の人と交流することができます。子どもの頃から、様々な経験をしていくことで将来に役立っていけると思います。少しでも不安だなと感じましたら、周りの方や専門の方に相談する事をオススメいたします。共に子どもの未来を考え協力していきましょう。ありがとうございました。

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